成長期のスポーツ障害 (第1回目はオスグット病について)

 成長期において身体を構成する骨・筋肉・靱帯は未成熟で成人に比べ柔軟性に富んでいて、自己治癒力は高いものの適切なケアをしなければ、変形や成長障害を起こしかねません。そこで大切になってくるのが日々のケアと正しい知識。
 頑張ってスポーツに取り組むジュニアアスリート・保護者の皆様に少しでもお役に立てればと思います。

今回のテーマはオスグット病です。
 オスグット病は12歳前後によく発症するスポーツ障害で、膝の下に痛みが生じ、治癒までに長い時間がかかると脛骨粗面に隆起が見られます。(隆起が大きくなる)ここまでくると走ることはもちろん、生活に支障をきたします。成長期は、骨の成長より筋肉の成長が遅いため、大腿四頭筋の柔軟性が低下し、硬くなった筋肉にダッシュやジャンプ動作などで同じ刺激が加わることで、脛骨粗面に付いている腱がはがれ(剥離)痛みが発症します。
●オスグット病にならないために
 大腿四頭筋の柔軟性の低下、硬化が原因であるため、大腿四頭筋のストレッチを十分に行うことが大切です。
 また、拮抗筋であるハムストリングスも併せてストレッチを行うと大腿四頭筋の負担軽減になります。
 ジャンプ系のトレーニングは、個人差もありますが15歳ころまでは控えめに!
●もしも膝下に痛みが出だしたら
 先ずは画像診断を受けてください。
 スポーツ活動を休止してください。
 痛むところにアイシングを。氷嚢で1日10分×3セット インターバル10分
 でも練習したい…そんな志高く、早く復帰したいアスリートはお早めにご相談ください(^^)/
 これまで様々な競技の子供たちが、オスグット病の痛みから解放され元気にプレーしてますよ。
痛みのない当たり前の毎日を! 練習も大切ですがそれ以上にケアは大切です<(_ _)>